ファニープリンス
「ま、てめーにはまだ合コンは早いってことはわかったろ?」
「う、うん」
押し黙った私の頭をまたくしゃり、と撫でて、空気を変えるように明るく言ったそうちゃん。
私も引き攣った笑みを見せた。
「あと楓」
「ん?」
「好きだ」
「…え」
「じゃ、そういうことで。じゃあな!!!!!」
「え?!!!!」
そうちゃんはヘラヘラと笑いながら、物凄いスピードで闇に消えた。
……って、言い逃げ?!!!
てか今の、告白?!
ええ?!