画面じゃなくて俺を見つめて。
シンとした部屋の中。
ずっと黙り込んだれんは大嫌いなハイソックスも脱いでいない。
テーブルの上に座るれんを俺はソファーからジッと見つめた。
…やっぱり痩せた。
飯食べてないって言ってたもんな…。
れん…。
「…舜ちゃんは、れんのこと嫌い?」
膝をぎゅうと抱えながられんが呟いた。
嫌い…か。俺、れんを振ったんだもんな…。
「好きだよ、れん。ごめん…なぁ、聞いて良いか?」
「なに…?」
今なら聞ける。
いや、聞かなければいけないんだ。
「れんはさ、俺のことよく小説のネタにするだろ?…それは、なんでだ?」
「へ…!?小説?それは舜ちゃんが格好いいから、ドキドキするから…それをみんなにも伝えたいってゆーか、自慢したいってゆーか…っ」