画面じゃなくて俺を見つめて。
俺のれん。
いつも通り、学校から直接俺の部屋に来てハイソックスを脱ぐれん。
ソファに座り、相変わらず逆境に負けずにガラケーを取り出しいじりだす。
一つ違うのは、隣で俺もスマートフォンを見ていること。
画面には、ハンドルネーム
[-恋-]
から
[宮乃 恋]
に変わっているプロフィール。
「…れん。読んだよ、あれ。」
「ホントっ?!どーだった?」
「…俺、こんなに恥ずかしいこと言ってたか?って感じ…。」
「言ってたよ!だってこれは…!」
ー舜ちゃんと、れんの物語だもんー
「……キスしよっか、れん。」
「うぇ!?ちょ…舜ちゃ…んぅっ」
*fin*