better love.


「あ~なんか安心した!
大丈夫、うちの生徒はいい子だから♪」


「はい…」



正直緊張していた。


本当の俺は人見知りの激しい
アガリ症だった。


でも安心させるように
優しく笑う田嶋先生を見て
俺も笑顔を作って返した。


はい、と手渡された1枚の紙。


「クラスの名簿よ、
あなたが初めて担当する生徒の♪」



優しそうに笑う田嶋先生の瞳は
誰よりも生徒を愛している、
そんな風に思えた。



「まぁ1限目は時間作ってあるから
自己紹介と出席頼むわね♪」



「頑張ります…!」



そんなやりとりをしている内に
担当することになっている教室に辿り着いた。



ここが2年A組…



心の準備ができてないまま、
遠慮なしに田嶋先生は教室の扉を開けた。


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