better love.



「先生から聞いてるから大丈夫よ。
席につきなさい♪」


彼女はこくんと頷くと
俺を見ないように後ろの席についた。


席へ向かう途中、
彼女の周りのクラスメイトは
「姫、おはよう」と声をかけていた。


姫って名前なのだろうか…?



あまり気にせず
自己紹介を中断していた生徒の
自己紹介をただ聞いていた。



「じゃあ、次で最後だな。
次は…―――」



俺は名簿を見て目を見開いた。


そしてその名前の主であろう
ある一人の生徒に目を向けた。






< 19 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop