better love.



この桜並木を通り抜けると
真新しい白い校舎が見える。


ゆっくり歩く俺の背後から
声が聞こえてきたかと思うと

すぐ隣を朝練していた
野球部が走って行った。



腕時計にふと目をやる。


時刻は7:23――


出勤時間は確か…


「7:50か…――」


そう口から出た瞬間
すぐに手で口を押さえた。



思っていることが
ふと口から漏れてしまう、
俺の悪い癖だ…。


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