《続》俺様ホストに愛されて
「俺より妃芽の方はどうなんだよ?」
「どうって言われても……」
「ウチに来てもらえばいいじゃない。布団も余ってるし、泊まってけばいいわよ」
答えあぐねていると、お母さんが呑気に口を挟んで来た。
「と、泊まるって……⁉なにを考えてるんだ母さんは」
お父さんがムキになってお母さんに言う。
「あら〜いいじゃない。せっかく遠方から来てくれたのに追い返せないわよ」
お父さんは少し……いや、かなり‼
頭が堅い。
のんびり屋すぎるお母さんと、いつも意見が対立する。
「しかしだなぁ」
そんな二人のやり取りはもう見慣れてる。
大樹と顔を見合わせて、苦笑いをしてみせた。