《続》俺様ホストに愛されて


すっかり日が暮れて辺りは真っ暗。


現地集合ってことで大樹とは駐車場で別れた。



「さっきの話だけどさ」



車に乗り込んだ途端、エンジンをかけるよりも先にリュウがあたしの手をギュッと握った。



暗闇の中で目を見つめられながら、グッと体を引き寄せられる。



久しぶりの抱擁にどう反応したらいいのかわからなくて思わず固まる。



「リュ、リュウ……⁉」



どうしちゃったの……。


急に。



「愛が伝わればいいって言ったのは、妃芽にって意味だからな」



「えっ⁉あたしにっ⁉」



さっきの言い方だと、お父さんに伝わればいいって意味なのかと……。



「当たり前だろ?他に誰がいんだよ」



「あ、たし……リュウが綺麗な女の人と一緒にいるとこ見たんだけど」



その人じゃなくて、あたしに?


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