《続》俺様ホストに愛されて
「泣かせてごめん……さっき親父さんの前で良いこと言っといて、してることは最低だよな」
切なく絞り出したような声が耳元で聞こえて、背中に回されている腕の力が強まった。
「けど、それ妃芽の勘違いだから」
「えっ⁉」
勘違い……⁉
「一緒にいた女……妹だし」
い、妹……⁉
そう言えば、前に妹がいるって言ってたような。
「ウソ」
「いや、ウソじゃねぇって」
今までずっしり重かった心が一気に軽くなった。
「さっきも言っただろ?俺が好きだって思えるのは妃芽だけだって。他の女に興味ねぇって」
「うっ……ううっ。ぐすっ」
「泣くなって。ごめんな……?俺がお前から離れて行くわけねぇだろ⁉っんなに好きなのに」
リュウの声は少しだけ震えていて。
ウソで言ってるんじゃないってことがわかった。