《続》俺様ホストに愛されて


するとリュウはフッと口元を緩めて艶やかに笑った。



暗闇の中に浮かぶその顔にドキッとする。



「無理なんかしてねぇって。長く続けられる職業でもねぇし。それがお前を苦しめてる原因なら全く未練も残らねぇよ」



「ごめんね、浮気してるんじゃないかって疑って……。本心じゃないからね」



あたしが疑ったこと、気にしてたんだね。


リュウはいつだってあたしのことを考えてくれてた。


それはずっと変わらないリュウの優しさ。



「俺もひどいこと言ってごめんな」



なんだか今日のあたし達は謝ってばっかり。



だけど、その度に胸の中のモヤモヤが晴れて行く。


< 119 / 210 >

この作品をシェア

pagetop