《続》俺様ホストに愛されて
わだかまりがなくなって、お互い顔を見合わせて笑い合った。
なんだかこんな気持ちは久しぶり。
「なんで妹さんと一緒にいたの?」
「一緒に実家に帰ったんだよ。あいつに、カエデに頼まれて。俺、最近ちょくちょく帰ってたからな」
「そうなの?」
実家に帰ってるなんて知らなかった。
だから昼間部屋を空けてることが多かったの?
あれは実家に帰ってたからだったんだ。
「俺がパソコンで仕事してたの知ってるだろ?」
コクリと頷くとリュウは話を続けた。
「あれで株とか色々やってんだよ。親父の仕事もたまに手伝わされてるしな。今度新しく会社を設立するから、俺にそこで働けってうるせぇし」
「その会社で働くの?」
リュウは黙ったまま頷いた。
「そっか。ならあたしは応援する」
あたしの幸せは、やっぱりリュウと一緒にいることだから。
リュウの選んだ道を精一杯応援しよう。
もう迷わない。
好きだから。
「ちょ、リュウ⁉」
「見つめ合ってたら急にムラムラして来た」
ム、ムラムラって……。
そんなストレートに。
顔に火が付いたみたいに一気に熱くなる。