《続》俺様ホストに愛されて


太一か……。


そういえば……



お父さんに紹介した時、威厳のある見た目にビビって小さくなってたような。



お父さんはそんな太一に喝を入れてたっけ。



今思えば、リュウの時よりも厳しいことを言ってた気がする。



あたしの彼氏に文句を言わないと気が済まない太刀なのかもね、うちのお父さん。



「この前偶然会ったよ」



太一の話題が出たから、何気なく亜希に話を振ってみた。



だけど……



「へぇ……誰に?」



聞こえたのは亜希の声じゃなかった。



隣から聞こえた不機嫌そうな低い声に、肩がビクッと跳ね上がった。


< 129 / 210 >

この作品をシェア

pagetop