《続》俺様ホストに愛されて
8.
コンコン
「妃芽ー?入るよ」
ドアをノックする音が聞こえて、おもむろにそこを見た。
ガチャ
返事をしてないのに開けて入って来る亜希に苦笑いを浮かべる。
せっかちな亜希らしいけどね。
「わー‼」
そんなあたしにお構いなく、亜希は歓喜の声を上げて駆け寄って来る。
裾がふんわりした淡いピンク色のドレスに身を包んだ亜希。
小さなバラのコサージュまで付いていて、目一杯オシャレしてくれている。
「まさか妃芽が1番乗りだとはね」
まだ準備の整っていないあたしに、亜希が後ろから声をかけて来る。
鏡越しに亜希と目が合って、思わずにっこり微笑んだ。