《続》俺様ホストに愛されて
「こちらでございます」
案内人の後に続きながら、リュウの横顔をそっと見つめる。
「転ぶなよ」
そう言って笑うと、リュウはあたしの手を取った。
なんだ、普通じゃん。
面白くなさそうだったのは、あたしの思い過ごしだったのかも。
「ちょ、リュウ……痛いんだけど」
そんなに強く手を握らないで。
「あ、悪い。考えごとしてたらつい」
ガラス張りの窓から暑いくらいの日差しが差し込む。
今日は猛暑だから外は灼熱なんだろう。