《続》俺様ホストに愛されて
家を出て来るなんて、よっぽどのことがあったに違いない。
「誰か来たのか?」
ちょうどシャワーを浴び終えたリュウがリビングに入って来て、固まるあたしの顔を覗き込んだ。
「うん……ユメさんが今日泊めて欲しいって」
と、とにかく部屋を綺麗にしなきゃ。
洗濯物がそのまま置きっぱなしになっているのを見て、頭が徐々に回転し始める。
「とにかく、リュウは服着て」
上半身裸のリュウに洗濯物の中からタンクトップを手渡す。
前の広すぎる高級マンションから引っ越したあたし達は、ユメさんの家から徒歩圏内のデザイナーズマンションに住んでいた。