《続》俺様ホストに愛されて
「黙ってたらわかんねぇだろ?」
追い打ちをかけるリュウの声に、ユメさんの肩が小さく揺れる。
「ヒロトが……」
掠れる声でユメさんが口を開いた。
それを聞いて、リュウを止めようとして出した手を引っ込める。
「店の客と浮気してるの……っ」
そこまで言うと、ユメさんは両手で顔を覆って泣き出した。
ウソでしょ……。
ヒロさんが浮気してるだなんて。
しかもお客さんと?
どう考えたって信じられない。
「本人がそう言ったのか?」
ブンブンと首を横に振るユメさん。
「昨日……っ、女の人と歩いてるのを見たの……それでっ」
鼻をすすりながら泣くユメさんに、そっとティッシュの箱を差し出した。