《続》俺様ホストに愛されて


あたしにはユメさんの気持ちがよくわかる。



「本人が否定してんだろ?だったら信じてやれよ」



「ムリだよ……っ」



泣きながら嗚咽を漏らすユメさんに胸が締め付けられる。



「ヒロトは……もう、あたしのことなんて……っ……なんとも思ってないんだよ……っ」



夫婦の問題は夫婦にしかわからないから、あたしはなんて声をかけていいのかわからなかった。



「それは直接本人に聞け」



リュウはリビングの上にあるロフトに目をやった。



「聞いてただろ?いい加減出て来い」



なんてわけのわからないことを言うから、あたしとユメさんも思わずそこを見て黙り込む。



な、なに⁉



まさか……。


< 172 / 210 >

この作品をシェア

pagetop