《続》俺様ホストに愛されて
「バカ、お前バラすなよっ」
気まずそうに頭を掻きながら姿を現したヒロさん。
いつもはにこやかなのに、今は焦っているように見える。
ふわふわのパーマヘアは出会った時から変わっていない。
優しくて穏やかな雰囲気も。
「お前がもたもたしてるからだろ?さっさと誤解といて仲直りしろよ。俺らまで巻き込みやがって」
「悪かったな、お前らの熱い夜を邪魔して」
「なんでヒロトがここにいるの?」
「なんでって……心配だから後つけたんだよ」
「なんで⁉あたしのことなんてどうでもいいんでしょ⁉」
「どうでもいいって思ってたら後つけたりしないだろ?」
声を荒げるユメさんに、ヒロさんは淡々と言葉を返す。