《続》俺様ホストに愛されて


「バカ、お前バラすなよっ」



気まずそうに頭を掻きながら姿を現したヒロさん。



いつもはにこやかなのに、今は焦っているように見える。


ふわふわのパーマヘアは出会った時から変わっていない。


優しくて穏やかな雰囲気も。



「お前がもたもたしてるからだろ?さっさと誤解といて仲直りしろよ。俺らまで巻き込みやがって」



「悪かったな、お前らの熱い夜を邪魔して」



「なんでヒロトがここにいるの?」



「なんでって……心配だから後つけたんだよ」



「なんで⁉あたしのことなんてどうでもいいんでしょ⁉」



「どうでもいいって思ってたら後つけたりしないだろ?」



声を荒げるユメさんに、ヒロさんは淡々と言葉を返す。


< 173 / 210 >

この作品をシェア

pagetop