《続》俺様ホストに愛されて
「離さないよ。結翔は?」
「…………」
黙ったまま口を結ぶユメさんに、ヒロさんは呆れたようにため息を吐いた。
「ユメ……お前子ども振り回してなにしてんの?勝手に怒って出て行って。遅い時間に連れ出された子どもの身になれよ」
さっきまで穏やかだったヒロさんの口調が、険しいものに変わって行く。
「そうさせたのはヒロトでしょ⁉浮気したくせに開き直らないでよ‼」
「だから誤解だって言ってるだろ?これ以上どう言ったら伝わるんだよ?」
「仕事が忙しいとか言って……本当はその女と会ってたんでしょ?」
ユメさんの目に涙が浮かんでいる。
「だから違うって」
「じゃあなんで……一緒にいたの?」
「それは……」
「言えないんでしょ?やましいことがあるから」
言葉に詰まったヒロさんに、ユメさんが強い口調で言った。