《続》俺様ホストに愛されて
「妃芽?」
「えっ⁉うわっ」
目の前には怪訝な顔をするリュウのドアップ。
やば、またぼんやりしてた。
「な、なに⁉」
「具合悪いのか?全然減ってねぇじゃん」
「ううん、そんなことないよっ」
前から行きたいって言ってたイタリアンのお店に、仕事が早く終わったリュウが連れて来てくれた。
だけど今はそれどころじゃなくて、赤ちゃんが出来たことをリュウにどう伝えようか迷っていた。
目の前にあるパスタをじーっと見つめる。
正直、味なんて全くわからない。