《続》俺様ホストに愛されて
「赤ちゃんが出来た‼それだけだし……勝手に1人で怒ってれば?じゃあね‼」
リュウの態度にムカついて、思わず大きな声でそう叫んだ。
喜ばしいことなのに、キミの存在をこんな形で伝えることになってごめんね。
感情のままに席を立ったあたしは、小走りでお店の入口へ向かった。
オシャレな店内が歪んで見えるのは涙のせいで、あたしはそれが頬に落ちないように必死に呑み込もうとした。
せめて外に出るまでは……。
木製の扉を開けようとした瞬間、誰かに腕を強く掴まれた。
誰かなんて考えなくてもリュウしかいないけど。
「勝手に出て行こうとすんなよ……」
後ろを振り返ることが出来ない。
リュウになんて言われるかわからないから。