《続》俺様ホストに愛されて
最近の俺の楽しみは娘と息子の成長した姿を見ること。
2人共同じくらい可愛いのに、娘をひいきしてしまうのは俺が男親だからだろう。
「あ、おかえりー。今日もお疲れ様」
そう言って迎えてくれたのは、昔から変わらない妃芽の笑顔。
この笑顔を見るだけで、仕事でたまった疲れが一気に吹き飛ぶ。
「美久と李久(りく)は?」
「2人共テレビ見てはしゃいでる」
ネクタイを緩めながら顔が綻ぶ。
俺が帰るといつも嬉しそうに飛び付いて来る美久が可愛くてたまらない。
自然と足取りが軽くなって心が弾む。
一日の中で最も幸せなこの時間を、どれほど待ちわびたことか。
それほど
俺は親バカになっていた。