《続》俺様ホストに愛されて


「パパおかえりなさーい」



リビングのドアを開けた途端、キラキラと目を輝かせた美久が一目散に駆け寄って来る。



「ただいま。いい子にしてたか?」



小さな体を抱き上げると、美久は声を出して楽しげにきゃっきゃと笑った。



「してたよー!でもね、りくはわるいコだった」



「テーブルにお絵描きしたんだよ」



美久が指さしたところを見ると、2歳児が書いたと思われるお世辞にも絵と呼べるものじゃない代物が目に入った。



「油性マジックで書いたから消えなくて」



妃芽が苦笑いをしながら李久の頭を優しく撫でた。



「ほーんと李久はイタズラ大好きなんだから」



「だいすきってなにー?」



首を傾げながらそう聞く美久は、最近色んなことに興味を示す。



簡単に説明してやると、理解したのか美久は満足そうに笑った。



「じゃあパパはママがだいすきなの?」



「そうだな。けど美久や李久のことも大好きだぞ」



「ふーん。みくはゆうちゃんがだいすきー‼」



ゆ、ゆうちゃん……って。


誰だ?


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