《続》俺様ホストに愛されて


「誰だよ、それ」



まさか……男か?



「ゆうちゃんはあいとのおにいちゃんだよ」



愛翔(あいと)はヒロトんちの次男坊のことだ。



ちなみに美久と同い年で、いわゆる幼なじみみたいな関係にあたる。



ヒロトと同じ時期に家を建てた俺達は、示し合わせたわけではないのに偶然隣同士の家になった。



「パパとゆうちゃんだったらどっちが好きだ?」



そんなことを聞く俺に、妃芽がクスッと笑った。



「ゆうちゃん‼」



天使みたいな美久の笑顔が、これほどまでに心に突き刺さったことがあっただろうか。



ゆうちゃんと口にする美久に、今までにないくらいのダメージを負わされた。



「もー、子どもの言うこと真に受けてどうすんの」



クスクス笑いながら妃芽が俺の肩をポンと叩いた。


< 198 / 210 >

この作品をシェア

pagetop