《続》俺様ホストに愛されて
「誰だよ、それ」
まさか……男か?
「ゆうちゃんはあいとのおにいちゃんだよ」
愛翔(あいと)はヒロトんちの次男坊のことだ。
ちなみに美久と同い年で、いわゆる幼なじみみたいな関係にあたる。
ヒロトと同じ時期に家を建てた俺達は、示し合わせたわけではないのに偶然隣同士の家になった。
「パパとゆうちゃんだったらどっちが好きだ?」
そんなことを聞く俺に、妃芽がクスッと笑った。
「ゆうちゃん‼」
天使みたいな美久の笑顔が、これほどまでに心に突き刺さったことがあっただろうか。
ゆうちゃんと口にする美久に、今までにないくらいのダメージを負わされた。
「もー、子どもの言うこと真に受けてどうすんの」
クスクス笑いながら妃芽が俺の肩をポンと叩いた。