《続》俺様ホストに愛されて
自分のガキの頃を思い出して思わず笑みが零れた。
「パパー」
満面の笑みを貼り付けて突進して来る美久を腕を広げて迎え入れる。
俺の首に手を回した美久は恥ずかしそうにそっと耳元で囁いた。
「みく、大きくなったらゆうちゃんとけっこんするね」
その言葉に俺の中の何かが音を立てて崩れた気がした。
「ヒロト……お前んちの息子にだけは美久は絶対やんねぇからな‼」
「俺を睨むなよ。そんなの子ども同士の問題だろ?」
呆れたように笑うヒロト。
「そうだよリュウ。ヒロさんに言っても意味ないじゃん」
妃芽までヒロトの味方しやがって。
「とにかく……美久はどこにも嫁に出さねぇ‼」