《続》俺様ホストに愛されて
3.
あれから何日か経ったけど、表面上はうまくいっていた。
宣言通り、あれからリュウはあたしになにも言って来ない。
「眠くないの?」
帰って来てから、パソコンに向かいっぱなしの広い背中に声を掛ける。
「んー……これ明日までだし。もうすぐ終わっから」
パソコン画面を凝視したまま、リュウは一度もあたしを振り返らない。
スーツを着たままの後ろ姿を見て、寂しい気持ちをグッと呑み込んだ。
ソファーに腰を沈めて、窓の方に目を向ける。
今日も暑そうだな。
快晴の空を見ながらそんなことを思った。