《続》俺様ホストに愛されて


正直、働いていないから毎日暇で仕方ない。



昼間は部屋にいてくれると言っても、夜働いているリュウとあたしではほぼすれ違いの生活。



お昼前に寝て夕方に目を覚ますリュウ。



最近はお店が忙しいらしく、起きてすぐに部屋を出て行くことが多い。



『Rose Pink』にも全然顔を出せてないことがちょっと寂しかったり。



リュウと過ごす時間が減ったこと

なんでもない振りしてるけど、本当はすごく寂しかったりしてるんだ。



仕事が忙しいのはいいことだけど、職業が職業なだけに不安が大きい。



「今日の夜、ユメさんの家にご飯食べに行って来るね」



未だパソコンに向かい続ける背中に、あたしはスマフォの画面を見つめながら言った。



実は昨日、ユメさんから急なお誘いがあったんだ。



すっかり仲良くなり、こうして時々会ったりしてる。



「帰り、あんま遅くなんなよ?それと、危ねぇからタクシーで行って帰って来い」



まるで小さい子に言うみたいな言い方。


あたし、子どもじゃないってば‼


< 56 / 210 >

この作品をシェア

pagetop