《続》俺様ホストに愛されて
「別に礼言われるようなことしてねぇし。それより早く親父さんとこ行ってやれ」
リュウに急かされて、あたしと大樹はお父さんの病室へと急いだ。
「お父さん、死んじゃったりしないよね?」
エレベーターの中、神妙な面持ちの大樹にそう訊ねた。
「バカ、当たり前だろ。過労で倒れただけだから余計な心配すんな」
「……良かった」
命に別状はないと聞いて、心が一気に軽くなった。
本当に良かった。
「いい奴じゃん、妃芽の男。後でちゃんと礼言っとけよ?」
「うん、わかってる」
リュウがいてくれなかったら、ここまで来れなかった。