《続》俺様ホストに愛されて
それだけあたし達が成長したってことなのかな。
しばらくするとお父さんが目を覚ました。
「すまんな、お前らに迷惑をかけて」
「なに言ってんの、迷惑なんかじゃないよっ」
申し訳なさそうに謝るお父さんを見て、胸の奥が少し痛んだ。
深くなったシワ。顔付きがずいぶん変わったように見える。
ずっと変わらないと思っていた両親も、あたし達の成長に伴って年を取っていく。
そんな当たり前のことが、あたしにはわからなかった。
これからはちゃんと帰って来るからね。
お父さんは念の為に一泊だけ入院することになった。