~恋桜~
「……お前、今何撮った」
「ん?……別に?」
私は龍君から目を反らした。
「目、泳いでいるぞ?」
「おっ、泳いでないしっ!」
動揺しすぎて噛んでしまった。
すると、龍君のキレイな顔がドSのような笑顔になった。
「へぇ~…じゃあ、どうしても言わないんのなら………」
そこまで言って、龍君は口をとめた。
私は何か嫌な予感がしながらも、口を開いた。
「言わないんなら、何……」
言い終わるのと同時なに、龍君が私の逃げ場をなくした。
恋愛経験が少ない私でもこのあと何されるかは、想像できる。
だって…右と左には龍君の手、後ろなは桜の木。
「無理やり言わせる」