~恋桜~
急いで体育館へと向かった。
体育館前のの広場の桜の木の下に人陰があった。
どうしたんだろう………。
入学式始まってるのに……。
近寄ってみると、そこには、すやすやと気持ち良さそうに桜の木にもたれかっかて寝ている男の子がいた。
俯いていてよく顔が見えない。
顔がはおいといて起こさないと…
「お~~~い!入学式始まってるよー」
「お~~~い…」
「もしも~し…」
うざいほど私は、声をかけた。
すると、機嫌が悪そうな声が聞こえてきた。