チョコ・メモリーズ
「あ、お前チョコ食べた??」

「あれは自分で食べようとしたんじゃなくて人にあげようとしたの。」


「マジで!?誰に!?」  「学級委員の町田くん。」

「渡したん?」  「ううん。」   「えーなんで?」


あなたを好きになったから。なんてさらっと言えるわけないじゃん。


気づいてくれないのって虚しい。「自分でたべようと思ってね。」

「はははっ結局それかい!」ほら。その笑顔がずるいんだよ。

胸が締め付けられたかのようにドキドキする。
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