―君ノ隣―
智樹side
静かな空気が流れる観覧車のゴンドラ。
俺は雪の言葉が理解が出来なかった。
「私の好きな人は智くんだよ。」
この言葉に驚きが隠せずなにもこたえれなかった。
雪は俺と目を合わせないようにしているのかじっと外を眺めている。
「おかえりなさーい!」
なんの会話も出来ないまま一周してしまった。
どうしよう。答えを言わなきゃいけないのに。
亜由加と政希の元に駆け寄り、俺たちはパレードを見るため場所を移動した。
「どうだった?雪奈と二人っきりは?」
「告白された…。」
「よかったぁ。ちゃんと伝えれたんだな。」
「知ってたのかよ?」
「もちろん!
じゃなきゃ遊園地行こなんて誘わねぇよ(笑)」
「たしかに(笑)」
「どうせ返事まだなんだろ?」
「さすが親友。よく分かってらっしゃる(笑)」
「智樹もがんばれよ!
雪奈もがんばったんだしよ!」
「まかせろ!」