―君ノ隣―
ライバル
転校生とヤキモチ
雪奈side
あれから月日がたち今日から2学期。
相変わらず政くんと亜由加はラブラブで
私と智くんも何事もなく続いてます。
「そういえば席替えあるよね?」
「たしかそうだったな…。」
「俺は亜由加と離れたくなーい!!!」
「あゆもだよぉ!!」
二人は相変わらず人の目も気にせずイチャイチャモード突入。
9月といってもまだまだ暑いのによくくっついていられるよね。
「はーい!おっはよー!みんなおはよー!」
「あっきーうるさい。」
「あっきーのせいで暑さが倍増する。」
この人は長崎明広先生。通称あっきー。私たちの担任。
あっきーは常にテンション高くてうるさいけど
男子からも女子からも人気のある先生なんだ。
始業式が終わり教室でHRが始まった。
「席替えするぞー!くじ引きにこーい!」
席替えやだなぁ。智くんと離れたくないな。
私は渋々くじを引いて黒板に書いてある座席表を確認した。
「雪奈♪何番だった?」
「22番だった。亜由加は?」
「あゆ21番!雪奈の前だよ♪」
「俺16だった!亜由加の隣♪」
「ほんと!?やったぁー♪」
「智くんは?」
「4番…離れたな…。」
「よぉし!新しい席に移動!」
あっきーの指示でそれぞれ新しい席に移動した。
私の前にはイチャイチャカップル。机をくっつけて話していた。
はぁ…。智くんと離れちゃったなぁ。
それになんで智くんの隣が空席なんだろ。なんか嫌な予感がするな。
「あっきー。なんで智樹の隣は空席なんだよ?」
「よくぞ聞いてくれた!実は転校生がいるんだな!
おーい入ってくれ!」
静まり返っていた教室は転校生が入ってきた瞬間ざわついた。