―君ノ隣―


智樹side


「宣戦布告。
俺雪奈ちゃんのこと好きなんだよね。だから奪う…かも?」


「かもって…。」


「隙あれば奪うってこと♪」


「なに言ってんの!?
私は智くんから心変わりしないから!」


いつものメンバーが一緒のクラス。雪と離れなくて良かった。

ってテンション上がってたのにがた落ち。

でも神悟のキャラは面白いし良いと思う。

俺は雪を抱きしめて神悟に向かって言った。


「上等。やってみろよ?」


「ちょっと智くん!」


「雪奈。」


「な、なに?不意に名前で呼ぶなんて…」


名前を呼ぶとまっかになった顔を上げて俺を見た。

そして俺はみんなに注目されているにも関わらず雪にキスをした。

すると教室がさらにざわついた。



「俺たちが離れるなんてありえねーから。」


「見せつけてくれるね。」


「おはよー!このクラスの担任は俺だから!」



教室に入ってきたのはあっきーだった。またあっきーが担任かよ。

各自が席についてあっきーが出席をとった。

相変わらず番号順じゃないんだよな席順。

雪と亜由加は隣になり楽しそうに話していた。

でも雪のあのセリフは素直に嬉しかったな。ちょっとにやける。


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