―君ノ隣―


「この店みていい?」


「いいよ。俺はここ見てるから。」



そう言って雪は中に入っていった。

それにしても人が多い。暑いし。

でも雪との時間は楽しいな。


店の外にブレスレットやキーホルダーなどが売っている小さなお店があった。

30秒で名前や簡単な絵を彫ってくれて、自分だけのものが出来るらしい。


色や形も種類があり、俺は雪とおそろいで買うことにした。


「どうしようなぁ…。」


「彼女とおそろいで買うのかい?」


「はい…。このブレスレットとネックレスでお願いします。」


「はいよ!」



ブレスレットのプレートの形はハートで、
色は俺のは青、雪のはピンクにした。


プレートにはお互いの名前を彫ってもらった。

雪のプレートに俺の名前。

俺のプレートに雪の名前。

ネックレスには

『yukina&tomoki forever』

と彫ってもらい2つ買った。


「喜んでくれるかな…。」


「ごめん待った!?」


「大丈夫だよ。雪ちょっと腕出して?」


「腕?」



差し出された腕にさっき買ったブレスレットをつけて、ネックレスを首にそっと着けた。


「俺とおそろいだから。」


「ありがとう///」


雪は喜んでくれて照れながら言った。その後も雪との楽しい時間をすごした。


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