―君ノ隣―

想い


雪奈side

月日がたち6月になった。
いまだに智くんへの想いは伝えていないけど、なんとなく前より距離が縮まった気がするんだ。

メールや電話も増えたし、政くんと亜由加が二人で帰るときは
自然と智くんと帰るようになった。



「雪奈は智樹に告白しないの?」


「したいけど…勇気がでないんだもん…。」


「勇気かぁ…でも勇気ださなきゃ♪」


「そうなんだけどねー。」



最近多い亜由加との会話。したいんだけど…なかなか勇気がでない。

そんなこんなで気づけば6月も終わりに近づいていた。

ある日の休み時間。



「ゆーきーなっ♪来週の日曜日空いてる?」


「空いてるよ?」


「ほんと!?よかったぁ♪
その日に政希と智樹と一緒に遊園地行こ♪」


「遊園地?行きたい!」


「で、そのときに告白してね?」


「え!?」


「雪奈も聞いたことあるでしょ?あの遊園地のジンクス♪」


「あるよ…必ず成功するって有名だもん。」



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