―君ノ隣―
そこには頭と手首に包帯を巻いて起き上がっている智くんがいた。
突然現れた私をじっと見る智くん。
窓際には担当医が申し訳なさそうな表情を浮かべていた。
「智くん…やっと…やっと…目が覚めたんだね!」
「…誰?」
「なに…言ってるの…?雪奈だよ?」
「わからない…。」
頭の中は真っ白。
何が起きたのかわからない。
やっと会えたのに…どうゆうことなの…?
「やっと目を覚ましたのか!」
「もうっ!いつまで寝てるつもりだったの?」
「やっと起きたのかよ。おせぇーんだよ!」
「君たちは…誰?俺の友達?」
「なに…言ってんだよ…。」
3人の顔から血の気が引いていった。
驚きを隠せない3人。
私は窓際にいる担当医を睨みつけつかみかかった。