―君ノ隣―
しばらくしてから再び4人と兄弟が病室に入ってきた。
自己紹介をしてくれて俺たちはすぐに仲良くなった。
兄弟ともすぐに打ち解けることができた。
だけど雪奈だけは心から楽しんでいるように見えなかった。
俺が『雪奈』って呼ぶと切なそうな表情を浮かべていた。
それに話しているときに、一度だけ俺のことを『智くん』と呼んだ。
けどそれ以降は名前呼んだ。
俺と雪奈はどうゆう関係なんだろ。
「そろそろ面会時間終わるなぁ…。」
「時間経つの早いね…。」
「帰ろっか?」
「そだね…また来るね?」
「来てくれてありがとう。」
「下まで送りますよ。紗季、秀樹待っててね。」
「俺も行くよ。」
「「ばいばーい!」」
洋と和真が4人を下まで送りに行った。
楽しかったな。あの4人と話してるの。
それになんか懐かしく感じた。
同じ高校みたいだしもっと楽しいんだろうな。
「おにいちゃんさみしいの?」
「さみしいの?」
「ちょっとだけね。でも秀樹と紗季が居てくれてるからさみしくないよ。」
二人と話しながら洋と和真の帰りを待った。