―君ノ隣―

そして日曜日。
私と亜由加は智くんたちとの待ち合わせ場所に向かった。



「ごめん待った?」


「今来たとこだよ♪」


「よーしっ行くぞ!」


「おーっ!」



電車に乗り遊園地に向かった。
近づくにつれてアトラクションが見え始めた。

遊園地に入場すると日曜日なのか家族連れやカップルがたくさんいた。



「楽しむぞー!」


「雪奈!智樹早く!」


「雪行こっ!」


「ちょっ智くん!?」


「ほーら。置いていかれたら嫌だろ?」



智くんは私の手を握り笑顔で言った。ばか。かっこよすぎるよ。

私たち4人は小さい子のようにはしゃいだ。

15時半になり観覧車に向かった。

すでに行列が出来ていて、私たちも並ぶことにした。

なんか…緊張してきた。どうしよう。いよいよだ。

でも伝えることが大切だもんね。

1時間が経ちやっと順番がまわってきた。

亜由加と政くんが先に乗り、そのあとに私と智くんがゴンドラに乗った。


< 9 / 98 >

この作品をシェア

pagetop