―君ノ隣―


卒業式が終わり、みんながカメラ片手に騒いでいるなか

俺は静まり返っている校舎に入った。


向かった先は自分が2年生のときのクラスの教室。


室内をぐるぐると歩き黒板の前で止まった。


そこにネームペンで書いてある落書きを発見した。


「智樹…雪奈…ずっと一緒…まさき…あゆか…大好き。」


そこには4人で落書きしたあとが残っていた。


それをじっとみると頭痛に襲われその場にしゃがみこんだ。



「ここに落書きしよーぜ!」


「あゆも書きたい☆」


「あっきーに怒られるよ?」


「しかもネームペンでなんて…。」


「大丈夫だって!」


「ほぉら!智樹と雪奈も♪」



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