君はいつも遠回しで、
冷蔵庫を覗いてみたけれど、何もなさそう。
あるもので、目についたものと言えば冷凍のピラフと少しの野菜だけ。
「お昼ご飯ー……」
これじゃ何かしようという気も失せる。
もう、冷凍のピラフでいい!
別に不味くはないだろうし、
誰に見せるわけでも食べさせるわけでもないからね。
「よーし」
一番下の冷凍の段からピラフの入った袋を取り出した。
冷たくて重かった。
どうやら二人前らしい。