My princess story ~我は将軍様!?~
《妃奈side》
おでこがまだジンジンする…。
仕方ない、行くとするか。
「またねー…。」
「おう。ちゃんと前見て歩かねぇと転ぶぞ?」
呆れたように言う蜜留。
眠い目をこすりながら部屋を出た。
―ゴンッ
「いたっ!!!」
突然頭に激痛が走る。
な…に…?
どうやら壁に頭をぶつけたようだ。
ヤバい…クラクラする…。
その場にうずくまった。
「大丈夫か!!?妃奈!」
…蜜留?
ダメだ…なんか瞼が重い。
蜜留がぼやけていく。
意識が…。
目の前が真っ暗になった。