ミントチョコの魔法 〜afterプラス〜
「遼ちゃん?」




「お前が高校卒業するまで言うつもりなかったんだけどな。でも俺さ、お前のためなら学校辞めることも構わないよ。俺さ、いとことか関係なくあゆが好きだ」




突然の遼ちゃんの告白にビックリして声が出ない。



遼ちゃんがあたしを好き?
しかもいとことか関係なく恋愛感情で?




「あゆ、そんなに辛いなら俺のとこに来いよ。俺お前のそんな気持ちも全部もらうから」




「そ、そんなこと急に言われても困るよ」





「じゃ考えろ。いとことしてじゃなく俺自身を見て」


いとこで担任の先生でいつも頼りにしてたお兄ちゃんみたいだった遼ちゃんがあたしを好き?




そんな状況をすぐに理解できるわけもなく、あたしはただ遼ちゃんの腕の中で呆然とするしかなかった。
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