ミントチョコの魔法 〜afterプラス〜
「また揺れてる。こっち来れば・・・はい」




栄が近づいてきてくれた。
そっと差し出された手。




「あ、ありがとう」




差し出された手を掴むと彼のほうに引き寄せられた。


あたしの手を離して制服の裾を掴ませた。




「あ、あのね・・・」





「昨日さ、なんで俺が手捻ったのわかったんだ?」





栄を見るとつり革を持って正面を向いてる。でも確実にあたしに向けられた言葉。
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