ミントチョコの魔法 〜afterプラス〜
クスクスと聞こえる笑い声が近づく。あーっ恥ずかしい恥ずかしいよ。


顔も見れずに俯いたままただひたすら
恥ずかしいを繰り返すあたし。




「お前また腹ペコさん?」




降ってきた優しい声に顔を上げると栄が笑ってた。


しゃがみこんでポケットに手を入れて何かを掴みあたしの手を取った。




「やるよ」




掌には3つのマスカットキャンディ。栄にまたもらっちゃった。


恥ずかしながらそれを口にすると甘い味が口いっぱいに広がる。




「・・・おいしい。ありがとう」
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