ミントチョコの魔法 〜afterプラス〜
「ほら。掴んどかなきゃまた飛んでくぞ」




「失礼しまーす」




そっと掴んだ制服の裾。
やっぱりこの時間が好き。




「でも写真屋ってあんまりバッとしないよな」




「まあそれはあたしも思う」




「クスクス。お前もけっこう言うな」




あたしたちはあれから毎日同じ電車に乗って、そして学校まで一緒に行くようになった。


でも本当にそれだけ。
後は特別話すこともない。



でも朝のその時間があたしにはたまらなく嬉しい時間。
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