ミントチョコの魔法 〜afterプラス〜

「あっ、俺左利きだからカバン当たるかもしれない。お前、こっち側歩いて」




さりげに道路側を歩いてくれたりちょっと声が小さかったらわざわざかがんで聞き直してくれる。ほんと優しいな。




下駄箱まで一緒に行くと隣のクラスの女の子が立っていた。




「栄くん・・・あの・・・放課後・・・話があるんだけど・・・」




栄がチラッとあたしの顔を見た。
きっと告白だろうな。




「あ、あたし先に教室に行ってるね」




靴を履き替えパタパタと教室に足を急がせる。


あたしはクラスメートだもん。何も言えない。


栄があの子の告白を受けるとかは思わないけどでもやっぱり切ないな。