ミントチョコの魔法 〜afterプラス〜
「あゆちゃんはあたしのポジションが欲しかったんでしょ?クラスメートなんて言ってほんとはあいつからの言葉を待ってるだけ。自分のことが好きだって自信があるからだもんね」




「そんなこと・・・」




ないとは言えなかった。考えてって言ったけど栄と前よりずっと距離は近づいた。だから安心してたんだよね。




「いいね。そうやって待ってたらそのうちあいつから言ってくれるかもしれないもんね。でもあたしはね、あたしは今のあゆちゃんにイライラする。先に進めるチャンスを自分から蹴ったのに女の子が近づくたびに嫉妬するなんて見てて気分悪い」




「ごめん。そんななっちゃんに嫌な思いさせてるなんて思ってなくて」




なっちゃんの顔が見れなくて俯く。



なっちゃんにしてみたらほんとに今のあたしイライラするよね。



敵まで言って結局あたしは何もしてない意気地なし。
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