ミントチョコの魔法 〜afterプラス〜
「・・・これ、貸してあげる。後はあゆちゃんがどうするか決めて。あたし帰るね。明日返してくれたらいいから」




顔を上げるとなっちゃんはもう公園の外まで歩いてた。


ベンチに置いてあったのはなっちゃんの携帯電話。


追いかけて返さなくちゃいけないのに足がすくんで動けない。




なっちゃんの携帯をギュッと握りしめた。なっちゃんは言いにくいことをちゃんと言ってくれた。


あたしがしなくちゃいけないことしっかり教えてくれた。




目をギュッと瞑って一呼吸。


意を決してあたしは番号を探して通話ボタンを押した。



数回聞こえる呼び出し音。
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